| 1.高齢者の絶対数の大きさ |
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高齢者の絶対数を見れば、中国はすでに世界最大の高齢者国家である。現時点における中国の60歳以上人口1.32億人(2000年)は、すでに日本の総人口に匹敵する数字である。 |
| 2.地域格差の大きさ(都市部を中心とした高齢化の進展) |
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中国政府が、一人っ子政策を特に都市部において厳格に実施してきた影響で、都市部を中心に高齢化問題が顕在化している。沿海部の経済発展地域や大都市が既に高齢社会に突入しているのに対して、西部の農村地域は出生率が高く、高齢化の進展は比較的遅い。
上海市の60歳以上人口は2000年で238万人(総人口比18.5%)、同じく北京市では188万人(総人口比14.6%)である。ただし、農村地域の年少者の都市部への移動が増えており、農村地域の高齢化も無視できない問題となりつつある。 |
| 3.低い経済レベルでの高齢化の進展 |
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先進諸国で65歳以上人口が総人口の7%になった時点では、一人当たりGNPは1万米ドル相当以上となっているのに対して、中国の一人当たりGNPは800米ドル相当に過ぎず(2000年)、中国はまさに経済発展途上にありながら高齢社会に突入している。
ただし、沿海部と内陸部の経済レベルの格差は大きい。1992年に比べた2000年の60歳以上高齢者の収入を見ると、沿海部の省や直轄市等の都市では3.1倍になっているのに対して、内陸部の農村では1.7倍と、都市と農村との所得格差は広がるばかりである。
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| 4.高齢者に対する考え方、家庭観の変化 |
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中国では「養児防老」(子供を育て、老後の不安を防ぐ)、「三・四世代同堂」(三・四世代大家族のこと)が伝統的な家庭観であり、子供より高齢者を大事にすることが一種の美徳であった。しかし、高度な経済成長とともに生活スタイルや家庭観の変化が大きく、「核家族」、「三人家族」が増えている。
特に都市部においては、独居老人の増加、女性の就業の一般化等により家庭内扶助が困難になりつつあり、虐待など高齢者の権益が侵害されるケースさえ度々発生している。 |
| 5.その他 |
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日本と異なり、中国では高齢化が進展しても労働力人口は依然として豊富にあることから、高齢化が経済成長に影響を及ぼす範囲は限定的であるとみられている。 |