オープンイノベーションによる脳科学の産業応用を推進「異分野の研究者・異業種の民間企業からなるコンソーシアム」

トップページ > CANについて > 活動概要一覧 > 応用脳科学R&D研究会

応用脳科学R&D研究会

研究成果の事業活用を見据えた戦略的研究コンソーシアム

応用脳科学R&D研究会は、異業種の民間企業と異分野の研究者が、脳科学及びその関連領域の最新の研究知見を活用した応用脳科学研究の推進とその事業活用を目指す研究開発のプラットフォームです。
各R&D研究会には、応用脳科学研究及びその事業活用を目指した独創性の高い研究テーマが掲げられ、コンソーシアムの会員と、当該テーマに関する専門的な研究知見を有する研究者が共同で研究活動を行います。
R&D研究会における研究活動は、将来的にコンソーシアムからスピンオフし、研究成果をもとにした共同実証実験(さらには事業活用)に移行することを目指して進められます。一方、各R&D研究会の成果は、当該R&D研究会の参加会員及び研究者によって共有され、参加会員は成果を自社に持ち帰り、自社の事業活動に応用することも可能です。

共同で一つのテーマについて研究

応用脳科学R&D研究会の進行プロセス

オープンイノベーションシステムを採用した研究体制を整備した上で、R&D研究会のプロセス全体を通じて一貫して「事業活用」という目標を共有し、成果創出を加速します。

テーマ設定から実証実験の実施まで、一貫して「事業活用」という目標の下に実施


2018年度開催のR&D研究会およびワークショップ

2018年度は以下に示すように、新たな研究会・ワークショップを組成し、新領域における脳科学の応用脳科学コンソーシアムの可能性を探ると共に、継続研究会については、研究内容のブラッシュアップを行います。R&D研究会は7つの継続研究会と1つの新規研究会で合計8つの研究会を開催する予定です。
またワークショップについては、脳科学に関する先端研究のトレンドを掴み、産学の連携と新テーマ発掘を推進するワークショップを1つ継続し、他に7つの新企画をスタートします。脳科学と関連学術領域との新しいコラボレーション、最新の脳科学・AIの注目話題を取り扱う5つのテーマ型ワークショップ他、大学主催のワークショップを2つ開催する予定です。

2018年度開催のR&D研究会およびワークショップ概要図

※研究会・ワークショップの開催・名称・内容等が変更になる場合がございます。

R&D研究会の概要は▶こちらから

ワークショップの概要は▶こちらから


R&D研究会の概要

(1) ニューロプリファレンス研究会

消費者に長く愛される「定番商品」の定番化プロセスを脳波、心理、行動の観点から理解し、それを定量的に計測する手法の開発や、知見の産業応用を目指す。
【研究会の内容】

  • 「定番品」選好の脳神経メカニズムの研究とその応用による「定番」度合の予測検討
  • 複数商品特性に対する嗜好性調査から、カテゴリー横断的なプリファレンスの知見を見出す。

(2) クロスモーダル研究会

簡易脳波計を用いることで五感刺激に対する感覚特性を客観的に評価する評価系の確立と実証検証を目的とする。
【研究会の内容】

  • 2017年度までに得られた知見を活かしつつ、飲料刺激に対する評価系の確立
  • 脳波の実証実験計画の検討

(3) メディア・インターフェース研究会

脳科学という「サイエンス」視点の知識を基にアナログな製品・サービスの新たな価値を発見し、人がいかにアナログ製品の価値を享受するかを脳の可視化によって証明する。また、アナログな価値が、ICT・デジタルな媒体・ツールとの相乗効果的な価値を持つ組み合わせ方法についても探究する。
【研究会の内容】

  • 「手書きの価値」「紙の価値」「紙に印字された文字・絵・図等を読む価値」等のテーマ設定と仮説導出
  • アナログ/デジタル価値の証明のための脳科学実験のセットアップと実施、検証
  • アナログ/デジタル価値の対外情報発信

(4) エージェントAI研究会

エージェントAIの「情報の聞き出し」という機能に注目し、人間の様々なデータを聞きだすエージェントAIの対話内容を研究対象とする。最終的に、当該機能の役割を十分に果たしうるシナリオの条件を検討、整理し、その有用性を被験者実験を通じて検証する。
【研究会の内容】

  • 「情報の聞き出し」の対話に必要な、条件の検討と整理および知見の共有
  • 「情報の聞き出し」に関する実験的な対話シナリオの作成と、シナリオの有用性検証
  • エージェントAIにおける効果的な「情報の聞き出し」対話の条件の把握

(5) 共感コミュニケーション研究会(生理研COIS連携)

人間と機械がより高度に共感し合う“共感コミュニケーション技術”の実現に向けて、人間の情動的・社会的情報を読み取った上で適切なアクションを起こすことができる新たなHuman-Machine-Interface(HMI)に資する人工知能の要素技術の開発を目指す。
【研究会の内容】
昨年度に引き続き、生理学研究所の脳科学的知見と横浜国立大学の画像解析・モデル化技術を組み合わせることで、以下共感コミュニケーション技術の要素技術の研究開発を行う。

  • 人間の動作、顔表情等からの非接触で情動状態を推測する技術の開発
  • 人間との共感を生み出すコミュニケーション動作(例:うなずき)を遂行するプログラムの開発
  • 機械とのコミュニケーションの結果生み出される心的効果・行動変容効果の実証

(6) AI社会実装研究会

AIの社会実装を促進するために、社会実装を阻む課題のひとつである「技術課題」に焦点を当て、AIの精度向上に資する研究開発を行う。具体的には、実環境下では取得が困難な人間データの影響を考慮した新たな機械学習技術(AI技術)を活用することで、実環境下でも高い精度を発揮するAI技術の開発を目指す。
【研究会の内容】

  • 横浜国立大学と連携し、同学が保有する「浸透学習法」等の技術をベースとして、人間データを活用したAI技術の社会実装に向けた技術検証・社会実装を検討
  • 具体的には、浸透学習法を用いて構築した人間の行動・意思決定予測モデルと同技術を活用しない予測モデルをそれぞれ構築し、同技術の有用性及び課題を検証

(7) IoT-NA研究会

IoT技術を活用した簡易かつScalableなセンシング手法の有用性/課題を実証し、実環境でのデータ収集手法の開発を目指す。さらに、収集したヒューマンデータ・環境データから心身状態と環境状態の関連性を評価・予測する各種モデルを構築することで、人間の健康性・快適性・パフォーマンス等の向上に効果的な空間デザイン、製品・サービス開発等に役立つ知見の獲得を目指す。
【研究会の内容】

  • スマートフォン等のIoTデバイスの活用の可能性を重点的に検討し、本手法の有用性・実現可能性を実証実験を通じて検証する
  • 収集したデータを機械学習等の技術を活用して解析し、心身状態と環境状態の関連性を評価・予測する各種モデルを構築する(住宅とオフィスの建築要素に特化した別実験を行うワーキンググループ設置も検討中)

(8) 人間情報研究会

2017年度に弊社が開発した「個人のワーク・エンゲイジメント向上要因を推定する技術」と弊社の人間情報DBの開発によって培った「人間情報の取得技術」を活用して、HRTech、教育などに興味・関心がある参画企業とともに実用化に向けたPoC(Proof of Concept:コンセプト検証)を実施する。
【研究会の内容】

  • 参画企業の従業員から、パフォーマンス指標&パフォーマンス向上要因(これらを総称して人間情報と呼ぶ)に関するデータを取得し、「個人のパフォーマンス向上要因を推定する技術」の実用化に向けた有用性の検証を行う。

ワークショップの概要

(1) ヒューマンマルチセンシングワークショップ

研究目的の遂行のために複数の計測機器を組み合わせ(マルチセンシング)、多角的に人間を理解する取り組みが主流となっている。しかし、マルチセンシング計測では、様々なバリエーションが存在し、いかに最適な実験方法を選択するかが実験実施者の抱える大きな課題である。本ワークショップでは、企業の目的によってどのような計測系を組み合わせたデザインとし、どのような点に注意しなければならないのか、脳や心理の状態を定量的・多角的に把握するために様々なマルチセンシングの事例を研究の最前線から知見を獲得し、企業の研究開発・マーケティングリサーチ等の促進を目指す。

(2) ジャパンブランディングワークショップ PDFファイル

今後も拡大が予測されるインバウンド市場は企業にとって有益なマーケットである。外国人は日本らしい商品・サービスを期待し訪日するが、日本人にとっての“日本らしさ”と外国人にとっての“日本らしさ”は異なることが知られている。従来、“日本らしい”デザインは日本人の価値観により設計されてきたため、外国人の価値観に合致するデザインとは限らない。本ワークショップでは、外国人にとって最適な“日本らしさ”を提供するため、外国人目線での“日本らしさ”を評価する評価系の作成可能性を検討する。

(3) 触覚コグネティクスワークショップ PDFファイル

Cogneticsとは、「Cog」nition + 「Ne」uroscience + Robo「tics」の造語で、認知神経科学研究に工学技術を活用することで身体認知の解明を目指すとともに、そこで得られた知見をロボットやインターフェースの設計・開発へと応用する新しい学際的分野である。本ワークショップでは、触覚を中心に「ヒト(ユーザー)」と「機械・コンピュータ」をつなぐ未来のコグネティックデバイスおよび事業開発のフィジビリティを探索する。

(4) 計算神経科学ワークショップ PDFファイル

計算論的神経科学の基礎から最新技術に至るまで情報を提供することでこの分野の内容を広く企業に認知させ、ビジネス上のソリューションでどう役に立つのかを提案し、参画企業の本分野を活用したビジネス展開・共同研究を支援する。

(5) ニューロ/AI ELSIワークショップ

脳科学・人工知能に関する倫理的・法的・社会的な問題(ELSI)について、倫理や法律の専門家から当該技術の研究~社会実装サイクルの中で必要な視点や知識をご教示いただくと共に、ケーススタディや参画企業の抱える疑問に対しワークショップ内で具体的な議論することで、当該技術の安全かつ適正な取り扱いを促進を図る。

(6) CiNet脳情報研究ワークショップ

脳情報通信融合研究センター(CiNet)の4つの研究領域である「HHS~こころとこころをつなぐ科学~」、「BMI~こころを機械に伝える技術~」、「BFI~脳に学ぶ情報ネットワーク技術~」、「脳計測基盤技術」の最新研究内容を紹介しながら、領域にとらわれず、社会実装に向けた脳情報に関する新たな研究テーマの模索を行う。

(7) 北海道大学ワークショップ

北海道大学の脳科学研究及び関連した技術を利用した研究についてご紹介し、研究者と応用脳科学コンソーシアムの参画企業との間でディスカッションをしながら『事業応用に向けた新たな研究テーマの模索』をすることを目指す。

(8) 九州工業大学ワークショップ

脳型知能ハードウエア開発とAIロボット研究に関わる九州工業大学大学院内の最新研究をご紹介することで、脳科学とAIの融合、次世代ニューロモーフィックチップ、AIロボットの実用可能性の関する最新研究に関する知見を獲得し、これらの研究の社会・事業への応用可能性を検討することを目的とする。



  • ※研究会・ワークショップの開催・名称・内容等が変更になる場合がございます。
  • ※研究会・ワークショップの詳細につきましては事務局までお問い合わせ下さい。
ページトップへ