オープンイノベーションによる脳科学の産業応用を推進「異分野の研究者・異業種の民間企業からなるコンソーシアム」

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応用脳科学R&D研究会

研究成果の事業活用を見据えた戦略的研究コンソーシアム

応用脳科学R&D研究会は、異業種の民間企業と異分野の研究者が、脳科学及びその関連領域の最新の研究知見を活用した応用脳科学研究の推進とその事業活用を目指す研究開発のプラットフォームです。
各R&D研究会には、応用脳科学研究及びその事業活用を目指した独創性の高い研究テーマが掲げられ、コンソーシアムの会員と、当該テーマに関する専門的な研究知見を有する研究者が共同で研究活動を行います。
R&D研究会における研究活動は、将来的にコンソーシアムからスピンオフし、研究成果をもとにした共同実証実験(さらには事業活用)に移行することを目指して進められます。一方、各R&D研究会の成果は、当該R&D研究会の参加会員及び研究者によって共有され、参加会員は成果を自社に持ち帰り、自社の事業活動に応用することも可能です。

共同で一つのテーマについて研究

応用脳科学R&D研究会の進行プロセス

オープンイノベーションシステムを採用した研究体制を整備した上で、R&D研究会のプロセス全体を通じて一貫して「事業活用」という目標を共有し、成果創出を加速します。

テーマ設定から実証実験の実施まで、一貫して「事業活用」という目標の下に実施


2017年度開催のR&D研究会およびワークショップ

2017年度は以下に示すように、7つの継続研究会と2つの新規研究会を開催し、合計9つの研究会、新規に3つのワークショップを開催し、研究拠点と連携したワークショップ4つを開催予定です。

2017年度開催のR&D研究会およびワークショップ概要図

※研究会・ワークショップの開催・名称・内容等が変更になる場合がございます。

R&D研究会の概要は▶こちらから

ワークショップの概要は▶こちらから


R&D研究会の概要

(1) 人間情報研究会

参画研究者に人間情報データベースを活用した基礎研究の成果をご報告いただく。また、参画企業毎にご監修いただく参画研究者を割り当てさせていただき、当該研究者アドバイスの元、実際に人間情報データベースのデータを解析し、実ビジネスにおける活用に向けた検証を行う。

(2) 学習モチベーション研究会

学習者(今年度は小中高生を想定)の自発的な学習意欲を高めることは、本人の自己効力感や将来にわたっての社会経済的能力を上げることにつながることが期待されている。本研究会では、最新の脳科学に基づくモチベーション向上と個々人への最適化の可能性について介入実験をパイロット的に行い、実際の教育ソリューション化が可能かその基礎検討を行う。

(3) ニューロコンピュータビジョン研究会

自然動画を視聴中の脳活動表象と、同時に計測している眼球運動・瞬目・瞳孔径の関係に着目し、脳活動に現れる視聴者の脳内情報表現と「眼」の反応の関係について明らかにし、動画コンテンツへの反応を「眼」の情報だけからどの程度説明・予測できるかのモデル構築を試み、コンテンツ評価技術等への応用可能性を探る。さらに、関連分野の専門家をゲストスピーカーとして招聘し、技術的知見を獲得する。

(4) ニューロプリファレンス研究会

消費者に長く愛される「定番商品」の定番化プロセスの理解とその可計測化、消費者の繰り返し購買・選択・再消費を予測する評価技術の開発のため、①「定番品」選好の脳神経メカニズムの研究とその応用による「定番」度合の予測 ②意識的な評価だとバイアスがかかるため、「非明示的・無意識」な反応から消費者の再購買を予測できる心理・行動実験体系の確立を目指す。

(5) ニューロアーキテクチャー研究会

「快適な暮らしを実現するための製品・サービス開発」を目的として、居住空間などにおける生体センシングと環境センシングデータの収録と解析、実ビジネスに繋げる利用法を確立することを目指す。これまでの研究会で得られた、計測プロトコルや解析技術を基に、「快適な住環境の要因」によりフォーカスした検証を目指して北九州市をフィールドとした大規模・長期間の計測実験を行う。

(6) 共感コミュニケーション研究会(生理研COIS連携)

人間と機械がより高度に共感し合う“共感コミュニケーション技術”の実現に向けて、人間の情動的・社会的情報を読み取った上で適切なアクションを起こすことができる新たなHuman-Machine-Interface(HMI)に資する人工知能の要素技術の開発を目指す。昨年度に引き続き、生理学研究所の脳科学的知見と横浜国立大学の画像解析・モデル化技術を組み合わせることで、以下共感コミュニケーション技術の要素技術の研究開発を行う。

  1. (1)情動的・社会的情報を読み取る技術
        機械が人間の情動的状態・社会的状態を推測する技術の開発
  2. (2)共感を伝える技術
        機械が人間に対して“共感していること”を伝える技術の開発
  3. (3)共感による心的効果
        機械との共感によって得られる心理的効果の検証

(7) アナログ価値研究会

「手書きの価値」・「紙の価値」・「紙に印字された文字・絵・図等を読む価値」等のテーマ設定を行い、脳の知識に基づかれたアナログの価値の知見収集と仮説導出を行う。その後、アナログ価値の証明のための脳科学実験のセットアップと実施を通して、アナログ価値の対外訴求を実施する。

(8) クロスモーダル研究会

2016年度は香りと視覚情報(言葉・イメージ画像)とのマッチ度を、脳波計測(EEG)を用いて定量的に評価する実験系の確立を目的として研究を実施した。2017年度は昨年度で得られた実験結果を踏まえて、追加解析とともに脳波でしか得られないデータがどういう意味を持っているかの実証実験について議論を進める。また、新しいテーマとしては、香りを認識した時の脳波を検出することで、香りと視覚情報とのクロスモーダル効果を、昨年度とは別の手法で評価することを試みる。

(9) エージェントAIと環境知能研究会

米国の大手IT企業を中心に製品化が急速に進む対話エージェントの可能性について、ユーザにとっての利便性やビジネスの機会の観点から探る。今年度は特に顧客接点におけるコミュニケーションのシナリオを再利用可能な形で整理し、その有用性を実証実験を通じて検証することを想定する。昨年度研究会の研究成果を踏まえ、更なるステップアップとして、顧客接点におけるエージェントAIの対話シナリオを研究し、業界横断的な「共通シナリオモデル」の構築を目指す。


ワークショップの概要

(1)先端人工知能 応用ワークショップ

「ビジネスにおける人工知能の実践」の観点から先進的な取組みを進める民間企業の有識者、法律・倫理の専門家、海外マーケットに知見を持つコンサルタントをお招きする。人工知能の事業活用の要諦やリスクへの対応を説明いただくことで会員企業が人工知能を活用するための理解を深める。
(応用脳科学アカデミーアドバンスコース「人工知能コース」の実践編としての位置づけ。)

(2)ウーマンライフサイエンスワークショップ PDFファイル

少子高齢化に伴い労働力の低下が日本の課題とされる中、潜在的な労働力である女性の社会進出が求められている。本ワークショップでは、ジェンダーイノベーションの視点を考慮し、人類学、脳科学、医学、社会学の側面から男女の違いに着目し、女性の特徴を科学的に理解することを目的とする。本ワークショップで得られた知見に基づいた新たな人材マネージメントへの応用や、製品・サービス開発、マーケティングへの活用が期待される。

(3)東京工業大学ヒューマンインターフェースとビッグデータ解析ワークショップ PDFファイル

急速に変化し続けていく中で大きな注目を集めている『ヒューマンインターフェースとビッグデータ解析』について、「企業ビッグデータの分析法」「脳の健康指標」「コミュニケーションの科学」の3つの話題で東京工業大学の最新研究をご紹介いただき、これら研究成果の社会への活用・事業への応用を模索する。

(4)CiNet脳情報研究ワークショップ

脳情報通信融合研究センター(CiNet)の4つの研究領域である「HHS~こころとこころをつなぐ科学~」、「BMI~こころを機械に伝える技術~」、「BFI~脳に学ぶ情報ネットワーク技術~」、「脳計測基盤技術」の最新研究内容を紹介しながら、領域にとらわれず、社会実装に向けた脳情報に関する新たな研究テーマの模索を行う。



  • ※研究会・ワークショップの開催・名称・内容等が変更になる場合がございます。
  • ※研究会・ワークショップの詳細につきましては事務局までお問い合わせ下さい。
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