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応用脳科学アドバンスコース「脳と認知・行動・社会」第3回(春野先生・島津先生・岡ノ谷先生)

タイトル「社会的脳科学とSNSにおける行動」

講師紹介

春野 雅彦(はるの まさひこ)先生

  • 春野先生 写真
    【現職】
    • NICT 脳情報通信融合研究センター 脳情報通信工学研究室 研究マネージャー
    【ご経歴】
    • 1991年京都大学 工学部 電気工学第二学科 卒業
    • 1993年京都大学 工学研究科 電気工学第二専攻 修了
    • 1993年~1997年NTTコミュニケーション科学研究所
    • 1997年~2008年ATR脳情報研究所
    • 2003年~2004年ロンドン大学 神経学研究所
    • 2008年ケンブリッジ大学 工学部
    • 2009年~2010年玉川大学 脳科学研究所 グローバルCOE准教授
    • 2011年~2017年情報通信研究機構(NICT) 脳情報通信融合研究センター 主任研究員
  • 【研究概要】
    • ヒトの意思決定のメカニズム、特に本人はあまり強く意識せずに脳内で働いている機構に興味をもち研究しています。具体的には、他者の存在や外部の環境が脳にどのように影響し、どう意思決定に作用するのかを調べています。 このような脳内メカニズムの解明により、脳活動から将来の行動を予測することも目指しています。
  • 【主なご業績】
    • Toshiko Tanaka, Takao Yamamoto, Masahiko Haruno  (2017) Brain response patterns to economic inequity predict present and future depression indices. Nature Human Behaviour 1, 748-756.
    • Nihonsugi T, Ihara A, Haruno M (2015) Selective increase of intention-based economic decisions by noninvasive brain stimulation to the dorsolateral prefrontal cortex. J Neurosci 35: 3412–3419.
    • Noriya Watanabe, Masahiko Haruno Effects of subsonscious and conscious emotions on human cue-reward association learning. Scientific Reports(2015)
    • Haruno M, Kimura M, Frith CD. Activity in the nucleus accumbens and amygdala underlies individual differences in prosocial and individualistic economic choices. J Cogn Neurosci. 2014 26(8):1861-70.
    • Masahiko Haruno, Minoru Kimura, Christopher D. Frith Activity in the Nucleus Accumbens and Amygdala Underlies Individual Differences in Prosocial and Individualistic Economic Choices Journal of Cognitive Neuroscience 2014 (in press)
    • Watanabe N. SakagamiM. Haruno M. (2013) Reward Prediction Error Signal Enhanced by Striatum-Amygdala Interaction Explains the Acceleration of Probabilistic Reward Learning by Emotion J Neurosci. 33:4487-4493.
    • Suzuki S, Harasawa N, Ueno K, Gardner JL, Ichinohe N, Haruno M, Cheng K, Nakahara H. (2012) Learning to Simulate Others' Decisions. Neuron. 74: 1125-1137.
    • Sugimoto N, Haruno M, Doya K, Kawato M. (2012) MOSAIC for multiple reward. Neural Computation. 24 :577-606.
    • Haruno M, Ganesh G, Burdet E, Kawato M. (2012) Differential Neural Correlates of Reciprocal Activation and Co-contraction Control in Dorsal and Ventral Premotor Cortices. J Neurophysiol. 107:126-133.
    • Enomoto K, Matsumoto N, Nakai S, Satoh T, Sato TK, Ueda Y, Inokawa H, Haruno M, Kimura M. (2011) Dopamine neurons learn to encode the long-term value of multiple future rewards. Proc Natl Acad Sci U S A. 108:15462-7.
    • Aramaki Y, Haruno M, Osu R, Sadato N. (2011) Movement initiation-locked activity of the anterior putamen predicts future movement instability in periodic bimanual movement. J Neurosci. 31:9819-23.
    • Lemmin T, Ganesh G, Gassert R, Burdet E, Kawato M, Haruno M. (2010) Model-based attenuation of movement artifacts in fMRI. J Neurosci Methods. 192:58-69.
    • Ganesh G, Haruno M, Kawato M, Burdet E. (2010) Motor memory and local minimization of error and effort, not global optimization, determine motor behavior. J Neurophysiol. 104, 382-90.
    • Haruno M. & Frith C. (2010) Activity in the amygdala elicited by unfair divisions predicts social value orientation. Nat Neurosci. 13(2):160-161.

開催概要

講義内容
社会的な生物であるヒトでは、“他者との関係”なしにその行動や意思決定を語ることは出来ません。ここ数年、他者との関係に関係する脳科学が急速な進展を見せています。 今回は私たちの研究を中心にしてこの社会脳科学の進展について紹介するとともに、SNS上における行動の個人差と脳の関係について考えます。最後にこれらの知見を基にしたマーケティング戦略の可能性について議論します。
日時
2019/2/20(水) 13:00~17:30(12:40より受付開始)
※ 春野先生のご講義は、13:00~14:20です。
場所
▶ワテラスコモン(御茶ノ水)
(東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地)
お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

タイトル「ワーク・エンゲイジメント:健康増進と生産性向上の両立に向けて」

講師紹介

島津 明人(しまず あきひと) 先生

  • 島津 明人
    【現職】
    • 北里大学 一般教育部 人間科学教育センター 教授
    【ご経歴】
    • 1999年4月 – 2001年3月 早稲田大学 文学部心理学教室 助手
    • 2001年3月 – 2003年4月 広島大学 大学院教育学研究科心理学講座 講師
    • 2003年4月 – 2007年3月 広島大学 大学院教育学研究科心理学講座 助教授
    • 2005年3月 – 2006年3月 ユトレヒト大学 社会科学部社会・組織心理学科 客員研究員
    • 2006年10月 – 2017年3月 東京大学 大学院医学系研究科精神保健学分野 准教授
    • 2014年4月 – 現在 南オーストラリア大学 客員准教授
    • 2017年4月 – 現在 北里大学 一般教育部人間科学教育センター 教授
    【研究概要】
    • 心理学,健康科学を基盤としながら,働く人やその周囲の人たちの健康増進と生産性向上につながる要因を解明するとともに,その実践技術を学際的視点から開発している。
  • 【主なご業績】
    • <論文>
    • Shimazu, A. & Schaufeli, W.B. (2009). Is workaholism good or bad for employee well-being? The distinctiveness of workaholism and work engagement among Japanese employees. Industrial Health, 47, 495-502.Shimazu, A., Schaufeli, W. B., Kamiyama, K., & Kawakami, N. (2015). Workaholism vs. work engagement: The two different predictors of future well-being and performance. International Journal of Behavioral Medicine, 22, 18-23.
    • Shimazu, A., Matsudaira, K., de Jonge, J., Tosaka, N., & Takahashi, M. (2016). Psychological detachment from work during nonwork time: Linear or curvilinear relations with mental health and work engagement. Industrial Health, 54, 282-292.
    • Watanabe, K., Kawakami, N., Imamura, K., Inoue, A., Shimazu, A., Yoshikawa, T., Hiro, H., Asai, Y., Odagiri, Y., Yoshikawa, E., & Tsutsumi, A. (2017). Pokémon GO and psychological distress, physical complaints, and work performance among adult workers: A retrospective cohort study. Scientific Report, 7: 10758. DOI: 10.1038/s41598-017-11176-2

    • <著書>
    • 島津明人 (2014). ワーク・エンゲイジメント: ポジティブ・メンタルヘルスで活力ある毎日を. 労働調査会.
    • 島津明人(編著)(2015). 職場のポジティブ・メンタルヘルス:現場で活かせる最新理論. 誠信書房.
    • Shimazu, A., Oakman, J., Dollard, M. F., & Bin Nordin, R. (Eds.) Psychosocial factors at work in the Asia Pacific: From theory to practice. Springer.
    • 島津明人(編著) (2017). 産業保健心理学. ナカニシヤ出版.
    • 島津明人(編著)(2017). 職場のポジティブメンタルヘルス2:科学的根拠に基づくマネジメントの実践. 誠信書房.

開催概要

講義内容
社会経済状況の変化に伴い,従業員一人ひとりが健康で,「かつ」,いきいきと仕事に取り組むことが,ますます重要になっている。このことは,職場のメンタルヘルス対策を展開するうえで,産業保健とマネジメントとの協調がこれまで以上に重要になってきたことを意味している。
本講義では,これからのメンタルヘルス対策の鍵概念としてワーク・エンゲイジメント(バーンアウト(燃え尽き症候群)の対概念であり,健康でいきいきと働いている状態)に注目し,組織と個人の活性化に向けた取り組みを紹介する。
また,今後の研究・実践活動の課題として,ワーク・エンゲイジメントの客観的評価方法の確立, ワーク・エンゲイジメントに対する新しい介入手法の開発, ポジティブなメンタルヘルス促進による経済効果の検証を取り上げ,産官学の連携促進についても言及したい。
日時
2019/2/20(水)13:00~17:30(12:40より受付開始)
※ 島津先生のご講義は、14:30~15:50です。
場所
▶ワテラスコモン(御茶ノ水)
(東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地)
お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

タイトル「情動の脳内機構と行動制御」

講師紹介

岡ノ谷 一夫(おかのや かずお)先生

  • 岡ノ谷先生 写真
    【現職】
    • 東京大学教養学部 生命・認知科学科 認知行動科学分科 教授
    【ご経歴】
    • 昭和58年3月慶應義塾大学 文学部社会心理教育学科 卒業
    • 昭和58年8月メリーランド大学大学院 心理学部 修士課程 入学
    • 平成元年4月メリーランド大学大学院 心理学研究科 修了、Ph D.
    • 平成元年4月日本学術振興会特別研究員(上智大学博士研究員)
    • 平成2年10月科学技術庁科学技術特別研究員(農業研究センター客員研究員)
    • 平成5年10月井上科学財団特別研究員(井上フェロー)
    • 慶応義塾大学 心理学研究室 訪問研究員
    • 平成6年3月千葉大学 文学部 助教授・大学院 自然科学研究科 兼任助教授
    • 平成8年10月~平成17年3月科学技術振興事業団・さきがけ21兼任
    • 知と構成・情報と知・協調と制御各領域
    • 平成16年4月~平成17年3月理化学研究所 脳科学総合研究センター兼任
    • 平成17年4月~平成22年6月理化学研究所 脳科学総合研究センター生物言語研究チームチームリーダー
    • 平成20年10月~平成26年3月JST-ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクト研究総括
    • 平成22年7月~現在東京大学大学院総合文化研究科教授
    • 平成25年4月~現在理化学研究所非常勤チームリーダー
  • 【研究概要】
    • 従来、心理学の領域とされてきた情動の研究を、脳神経科学・心理学・言語学・情報学の融合科学として再定義し、あらたな情動モデルを構築することを目指している。この情動の生成・伝達メカニズムを科学的に解明することにより、情動情報のモデル化が可能となり、言語情報と合わせて情動情報が伝達可能なものとなれば、新たな社会的コミュニケーションツールの開発などにも貢献しうると考えられる。
  • 【主なご業績】
    • (1) Katahira K, Matsuda YT, Fujimura T, Ueno K, Asamizuya T, Suzuki C, Cheng K, Okanoya K, Okada M.(2015). Neural basis of decision making guided by emotional outcomes.J Neurophysiol, 113(9), 3056-68.
    • (2) Kamiyama, K., & Okanoya, K. (2014). Synchronized tapping facilitates learning sound sequences as indexed by the P300. Frontiers in Human Neuroscience, 8, e826.
    • (3) Matsuda, Y., Ueno, K., Cheng, K., Konishi, Y., Mazuka, R., & Okanoya, K. (2014). Auditory observation of infant-directed speech by mothers: experience-dependent interaction between language and emotion in the basal ganglia. Frontiers in Human Neuroscience, 8, e907.
    • (4) Tanaka, Y., Fukushima, H., Okanoya, K., & Myowa-Yamakoshi, M. (2014). Mothers' multimodal information processing is modulated by multimodal interactions with their infants. Scientific Reports, 4, e6623.
    • (5) Kawakami, A., Furukawa, K., & Okanoya, K. (2014). Music evokes vicarious emotions in listeners. Frontiers in Psychology, 30(5), e431.

開催概要

講義内容
近年、情報科学の進歩により、テレビ会議や携帯電話の絵文字など、さまざまなコミュニケーションツールや手法が開発され、生活の利便性向上に寄与しています。その一方で、この利便性ゆえに個人間・集団間に深刻なコミュニケーション不全が起こるなど、対面会話が主たるコミュニケーション手段であった時代には見られなかった諸問題が発生しています。このことは、「怒り」「喜び」「悲しみ」「不安」といった心の状態を表す情動情報の伝達が不充分であることに起因しているものと考えられます。 本講義では、人間の情動がどのように発生し、それをどのように表現し、伝達することができるかについて解説します。さらに、非言語情報としての情動情報の現れ方を計測するなど、科学的に情動情報を取り扱うことから、将来的にどのような活用が可能かについても述べます。
日時
2019/2/20(水)13:00~17:30(12:40より受付開始)
※ 岡ノ谷先生のご講義は、16:00~17:20です。
場所
▶ワテラスコモン(御茶ノ水)
(東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地)
お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。
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