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応用脳科学アドバンスコース「脳と認知・行動・社会」第2回(高橋先生・池田先生・松元先生)

タイトル「情動的意思決定の神経経済学」

講師紹介

高橋 英彦(たかはし ひでひこ)先生

  • 高橋先生 写真
    【現職】
    • 京都大学大学院 医学研究科 精神医学教室 准教授
    【ご経歴】
    • 1997年東京医科歯科大学医学部医学科卒
    • 1997年東京医科歯科大学医学部附属病院 研修医
    • 1998年東芝林間病院 精神神経科 医師
    • 1999年浅井病院 精神科 医師
    • 2005年University of Melbourne, Centre for International Mental Health, Visiting Fellow
    • 2005年放射線医学総合研究所 博士研究員
    • 2006年放射線医学総合研究所 分子イメージング研究センター 主任研究員
    • 2008年科学技術振興機構 さきがけ(脳情報の解読と制御)研究員
    • 2008年California Institute of Technology, Division of Biology Visiting Associate
    • 2010年京都大学大学院 医学研究科 脳病態生理学 精神医学教室 講師
    • 2011年―現在 同 准教授
  • 【研究概要】

    健常者および精神神経疾患患者における意思決定、社会性の(障害の)神経基盤の研究

  • 【主なご実績】
    • Fujino J, Fujimoto S, Kodaka F, Camerer C, Kawada R, Tsurumi K, Tei S, Isobe M, Miyata J, Sugihara G, Yamada M, Fukuyama H, Murai T, Takahashi H. Neural mechanisms and personality correlates of the sunk cost effect.Sci Rep (2016) 6, 33171 Takahashi H, Fujie S, Camerer C, Arakawa R, Takano H, Kodaka F, Matsui H, Ideno T, Okubo S, Takemura K, Yamada M, Eguchi Y, Murai T, Okubo Y, Kato M, Ito H, Suhara T. Norepinephrine in the brain is associated with aversion to financial loss. Mol Psychiatry (2013) 18: 3-4
    • Takahashi H. Monoamines and assessment of risks. Curr Opin Neurobiol (2012) 22(6):1062-1067
    • Takahashi H, Takano H, Camerer C, Ideno T, Okubo S, Matsui H, Tamari Y, Takemura K, Arakawa R, Yamada M, Eguchi Y, Murai T, Okubo Y, Kato M, Ito H, Suhara T. Honesty mediates the relationship between serotonin and reaction to unfairness. Proc Natl Acad Sci U S A (2012) 109(11):4281-4284
    • Takahashi H, Matsui H, Camerer CF, Takano H, Kodaka F, Ideno T, S Okubo S, Takemura K, Arakawa R, Eguchi Y, Murai T, Okubo Y, Kato M, Ito H, Suhara T. Dopamine D1 receptors and nonlinear probability weighting in risky choice. J Neurosci (2010) 30(49):16567-16572.
    • Takahashi H, Kato M, Matsuura M, Mobbs D, Suhara T, Okubo Y: When Your Gain is my Pain and Your Pain is my Gain: Neural Correlates of Envy and Schadenfreude. Science (2009) 323: 937-939

開催概要

講義内容
伝統的な経済学では意思決定者は、個人の利得を最大限になるように“合理的”に振舞うと想定してきました。しかし、実際の人間は必ずしも“合理的”ではなく、時に宝くじを購入したり、寄付や協力行為を行ったりします。一見、非合理な意思決定には、人間の認知能力の限界に加えて、情動・同情・モラルなども重要な役割を担っていることが示唆されています。本セミナーでは「ギャンブル」や「妬み」といった情動的意思決定に関係する機能の脳内メカニズムの理解を通じて、これらの視点に立脚した新たなマーケティング戦略の立案に資する知見を得ることを目指します。
日時
2018/12/14(金)13:00~17:30(12:40より受付開始)
※ 高橋先生のご講義は、13:00~14:20です。
場所
▶ワテラスコモン(御茶ノ水)
(東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地)
お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

タイトル「誤行動の行動経済学」

講師紹介

池田 新介(いけだ しんすけ)先生

  • 池田 新介
    【現職】
    • 関西学院大学 経営戦略研究科 教授
    【ご経歴】
    • 1957年生まれ。神戸大学経営学部卒。神戸大学大学院経営学研究科博士課程中退。博士(経済学)大阪大学。神戸大学経営学部助教授、大阪大学経済学部助教授、大阪大学社会経済研究所教授を経て現職。これまで行動経済学会会長、文部科学省科学官、公認会計士第2次試験委員、証券アナリスト試験委員など歴任。現在行動経済学会常任理事。
  • 【研究概要】
    • 新しい意思決定理論を開拓することで経済現象の解明と政策の設計に役立てたいと考えています。とくに最近はセルフコントロールの限界下での意志決定のあり様を解明し、過剰負債や生活習慣病罹患など誤行動(misbehaving、自損的な行動)が起こるメカニズムとその政策含意を明らかにするのが主なテーマです。
  • 【主なご業績】
    • ○マクロ経済学、行動経済学、医療経済学の分野の論文を、国際的に定評のある学術誌(Internatonal Economic Review, Journal of Finance, Journal of International Economics, Journal of Monetary Economics, Journal of Health Economics など)に多数発表。
    • ○『自滅する選択 先延ばしで後悔しないための新しい経済学』東洋経済新報社、2012年で、第55回日経・経済図書文化賞受賞。翌年ハングル語翻訳版が韓国で出版され、今年度には同著を改訂した英書版(Economics of Self-Destructive Choices)がSpringer社より出版。
    • ○日本の研究者たちによって発表された行動経済学の英語論文を厳選収録したリーディングス(論文集)2冊を編集(2016年: Ikeda, S., H. Kato, F. Ohtake, and Y. Tsutsui eds., Behavioral Economics of Preferences, Choices, and Happiness, Springer; Ikeda, S., H. Kato, F. Ohtake, and Y. Tsutsui eds., Behavioral Interactions, Markets, and Economic Dynamics: Topics in Behavioral Economics, Springer)。

開催概要

講義内容
日常生活や社会生活に関わる人びとの選択や行動を見回してみると、自分自身の不利益になるようなことがしばしば観察されます。そうした自損的な行動のことを、ここではR・セイラー(2017年ノーベル経済学賞)にならって「誤行動(misbehaving)」とよびます。誤行動の問題は、貯蓄不足や過剰な負債、不合理な投資行動などの経済的な意思決定に関わるものから、肥満や糖尿病などの⽣活習慣病、喫煙・飲酒習慣といった健康に関連するもの、あるいは広く環境や社会に弊害をもたらす意志決定まで、じつに多岐にわたっています。本セミナーでは、行動経済学や脳科学からのエビデンスにもとづいて、まず(1)セルフコントロール(自制力)の限界という観点から誤行動のメカニズムを整理し、そのうえで(2)誤行動への対処方法と政策の可能性を考えます。最後に、(3)セルフコントロールができない消費者に直面した企業にとって望ましい戦略とはどのようなものかについて皆さんと考えたいと思います。
日時
2018/12/14(金)13:00~17:30(12:40より受付開始)
※ 池田先生のご講義は、14:30~15:50です。
場所
▶ワテラスコモン(御茶ノ水)
(東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地)
お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

タイトル「社会に生きるための 動機づけの神経基盤」

講師紹介

松元 健二(まつもと けんじ)先生

  • 松元先生 写真
    【現職】
    • 玉川大学脳科学研究所・教授
    【ご経歴】
    • 1991年帯広畜産大学畜産学部獣医学科 卒業
    • 1993年京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻修士課程 修了(修士(理学))
    • 1996年京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻博士後期課程 修了(博士(理学))
    • 1996-1999年理化学研究所 基礎科学特別研究員
    • 1997年ルイパスツール大学 客員准教授
    • 1999-2004年理化学研究所脳科学総合研究センター 研究員
    • 2004-2007年理化学研究所脳科学総合研究センター スタッフ研究員
    • 2007年-現在理化学研究所脳科学総合研究センター 客員研究員
    • 2007-2008年早稲田大学大学院先進理工学研究科 客員講師
    • 2007-2008年カリフォルニア工科大学 神経科学訪問研究員
    • 2007-2008年玉川大学脳科学研究所 嘱託研究員
    • 2008-2011年玉川大学脳科学研究所 准教授
    • 2009-2010年東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 非常勤講師
    • 2012-2013年東京大学大学院教育学研究科 非常勤講師
    • 2013-2014年専修大学人間科学部 兼任講師
    • 2013年-現在日本女子大学大学院人間社会研究科 非常勤講師
    • 2011年-現在現職
  • 【研究概要】
    • 人間が主体的に生きることができる根拠を脳科学的に探るため、目標に基づいた行動選択、内発的動機づけ、社会における意思決定などの神経基盤を、主に脳機能イメージング法を用いて研究しています。
  • 【主なご業績】
    • Yukihito Yomogida, Madoka Matsumoto, Ryuta Aoki, Ayaka Sugiura, Adam N. Phillips , *Kenji Matsumoto. The neural basis of changing social norms through persuasion. Scientific reports 7: 16295, 2017.
    • Kou Murayama, Madoka Matsumoto, Keise Izuma, Richard M. Ryan, Edward L. Deci, and *Kenji Matsumoto. How self-determined choice facilitates performance: A key role of the ventromedial prefrontal cortex, Cerebral Cortex 25: 1241-1251, 2015.
    • Ryuta Aoki, Madoka Matsumoto, Yukihito Yomogida, Keise Izuma, Kou Murayama, Ayaka Sugiura, Colin F. Camerer, Ralph Adolphs, Kenji Matsumoto, Colin F. Camerer, Ralph Adolphs. Social equality in the number of choice options is represented in the ventromedial prefrontal cortex, J. Neurosci. 34: 6413-6421, 2014.
    • Keise Izuma, Kenji Matsumoto, Colin F. Camerer, Ralph Adolphs. Insensitivity to social reputation in autism, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 108: 17302-17307, 2011.
    • Keise Izuma, Madoka Matsumoto, Kou Murayama, Kazuyuki Samejima, Norihiro Sadato, Kenji Matsumoto. Neural correlates of cognitive dissonance and choice-induced preference change, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 107: 22014-22019, 2010.
    • Kou Murayama, Madoka Matsumoto, Keise Izuma, *Kenji Matsumoto. Neural basis of the undermining effect of monetary reward on intrinsic motivation, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 107: 20911-20916, 2010.
    • Madoka Matsumoto, Kenji Matsumoto, Hiroshi Abe, and Keiji Tanaka. Medial prefrontal cell activity signaling prediction errors of action values. Nature Neurosci. 10: 647-656, 2007.
    • Kenji Matsumoto, Wataru Suzuki, and Keiji Tanaka. Neuronal correlates of goal-based motor selection in the prefrontal cortex. Science 301: 229-232, 2003.

開催概要

講義内容
楽しかった課題がつまらなくなるのはなぜか?課題を自分で決めると積極的になれるのはなぜか?「機会の平等」が失われるとなぜやる気が落ちるのか?当たり前だったルールを疑うとき脳はどう働いているのか?社会生活において直面することの多いこのような問題に、最新の脳科学がどこまで答えることができるかについてご紹介します。
日時
2018/12/14(金)13:00~17:30(12:40より受付開始)
※ 松元先生のご講義は、16:00~17:20です。
場所
▶ワテラスコモン(御茶ノ水)
(東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地)
お問い合わせ先
本アカデミーに関するご質問等は、応用脳科学コンソーシアム事務局ホームページの ▶お問い合わせフォームより、お問い合わせください。
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