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2018年3月27日

「カードローン借入にいたる消費者行動調査」 カードローン借入行動の実態と借入先選定時の要因
借入先を金利で選ぶケースは限定的

 株式会社 NTT データ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川島 祐治、以下 当社) は、NTT コム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本良江)が提供する「NTT コム リサーチ」登録モニターを対象に、「カードローン借入にいたる消費者行動調査」を実施しました。

 本調査により、直近のカードローン契約時の過去のカードローン借入経験の有無や資金需要が喚起された際の状況によって、借入金利以外の要素が借入先の金融機関選定に大きな影響を与えている実態を確認することができました。また、カードローンの比較検討・申込先として金融機関が選定されている要因は、金融機関ごとに異なることも確認できました。

 今後、カードローンの推進を行う金融機関としては、消費者が自行に抱いているイメージや自行の強みを把握した上で、本調査で設定したセグメンテーション軸を考慮したターゲットを設定し、ターゲットに響く適切な訴求ポイントを設定する必要があると考えられます。

【背景】

 一般的に、カードローン借入先の選択に際しては、借入金利の低さが最も重要な要素であるといわれており、これまで実施されてきた多くの消費者アンケートにおいても「金利が低いこと」が借入先選定において重要との回答が得られています。※1 しかしながら、貸金業者が他社に先駆けてカードローン金利の引き下げを実施した過去の事例をみると、適用金利の低下によるカードローン残高・シェア増大への影響は認められません 。※2
 このような実態と異なる調査結果が得られる背景には、カードローン借入先の選択には、カードローンの契約が初めてか否か、資金ニーズが突発的なものか否かなど、その場面ごとに影響する要因が大きく異なると考えられ、それぞれの場面を考慮していない従来のアンケートにおける質問方法では適切な行動要因を把握することが難しい事情があると想定されます。
 本調査では、従来のアンケート調査では深く考慮されていなかったカードローン契約申し込み前の状況と、カードローンの契約にいたるプロセスを把握した上、各プロセスにおける意思決定要因を調査することにより、過去のカードローン借入経験の有無や資金需要の種類によって、どのような要因がカードローン借入先選定時に重視されるポイントになるのかと、それぞれの金融機関がどのような要因から借入先候補として選定されているのかを明らかにしました。

※1 一般社団法人 全国銀行協会「銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告(平成30年1月18日)」
https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news300118.pdf

※2 一般財団法人ゆうちょ財団(旧郵政研究所)「消費者金融会社の好業績とその背景」
https://www.yu-cho-f.jp/research/old/pri/reserch/monthly/m-serch/finance/1997/no111/b.html

【主な調査結果】

1.カードローン借入経験ごとの傾向と特徴

 直近のカードローン契約時における、過去のカードローンの借入経験(既存カードローン契約者については新規契約の目的)によって、回答者を【新規契約者】【追加借入者】【借換者】の3セグメント※3に分けて調査を実施した結果、それぞれのセグメントにおいてカードローン借入行動や借入先選定時に重視する要素が異なることが確認できた。

【新規契約者】

借入先金融機関の信頼感、知名度を重視する傾向

  • 比較的緊急性の高い資金需要に対応するためにカードローンの契約を行っているケースが多い
  • 複数の金融機関を比較検討した上でカードローンの申込先を選定している割合は38.8%と低い
  • 申込先としては「いつも使っている金融機関だから」という理由で普段から利用しているメガバンクや地方銀行に申し込むケースが多い

【追加借入者】

利便性や秘匿性を重視する傾向

  • 複数の金融機関を比較検討した上でカードローンの申込先を選定している割合は約48.0%
  • 他のセグメントと比較して、「スマートフォン・パソコンで申し込みができるから」「簡単に借りられそうなイメージだから」「他人に気付かれずに借入ができるから」といった理由で、消費者金融に申し込むケースが多い

【借換者】

経済合理性を重視する傾向

  • 複数の金融機関を比較検討した上でカードローンの申込先を選定している割合は約50.3%
  • 他のセグメントと比較して、「金利が低そうだった(実際に低かった)から」という理由で、新設銀行に申し込むケースが多い

※3 【新規契約者】:過去に契約したカードローンの件数を「1件」、または、カードローンを契約した理由を「以前に契約したカードローンの契約が切れていた(契約更新がされなかった)ため」と回答された方。
【追加借入者】:カードローンを契約した理由を「既に契約しているカードローンに追加して借入枠が必要だったため」と回答された方。
【借 換 者】:カードローンを契約した理由を「既に契約しているカードローンの借換(おまとめローン含む)を行うため」と回答された方。

2. 資金需要の違いから見たカードローン借入先選定要因

 また、カードローン借入が必要となった際に回答者が置かれていた状況やカードローン契約の目的から、回答者を以下の4セグメントに分類した上で、それぞれの状況においてカードローン借入先選定に影響を及ぼす要因の違いを分析した。

 特に、【分類4:既存債務の借換】以外のセグメントでは、金利以外の要素が借入先金融機関の重要な選定要因となっているなど、それぞれの分類において、比較検討・申込先の金融機関選定時に重視する要素が異なることが確認できた。

【セグメント分類】

  • 分類1:突発的な資金需要の発生
  • 分類2:不足額の拡大
  • 分類3:資金不足への備え
  • 分類4:既存債務の借換(※第一章における【借換者】に相当)

3. 金融機関ごとのカードローン比較検討・申込先選定理由

 さらに、個別の金融機関ごとに、比較検討・申込先として選定された要因について分析した。例として、三菱東京UFJ銀行は各種広告による知名度や信頼性、地方銀行は信頼性やメインバンクであることを理由に選定されるケースが多いことが推察される結果となった。また、楽天銀行はインターネット広告による知名度やインターネット経由での借入申込利便性、アコムは各種広告・CMによる知名度や借入手続きの簡便さが評価されて選ばれている結果となった。



【本件に関するお問い合わせ先】

■ 報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ経営研究所
コーポレート統括部 経営企画部
広報担当
Tel:03-5213-4016
E-mail :


■ 内容に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ経営研究所
金融政策コンサルティングユニット
マネージャー 菊重 琢
コンサルタント 若林 祐次郎
Tel:03-5213-4115(代)

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