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2012年8月16日

消費者金融利用者の人物像調査

~借入スタイルによる消費者金融利用者・利用経験者の5つのタイプ~

株式会社NTTデータ経営研究所

株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:豊田充)は、消費者金融の利用者・利用経験者を対象に、「消費者金融の利用状況等に関するアンケート調査」を実施しました。

同調査結果を基に、その利用者の属性や借入行動に関する項目を用いたクラスター分析を行った結果、5つの消費者金融利用者のタイプが明らかになりました。

多変量解析の1つで、説明変数の回答内容の類似度により、サンプルを分類する手法



【主な調査結果】

1. 消費者金融利用者は、借入れのスタイルによって「生活維持借入タイプ」「一時借入タイプ」「趣味・娯楽タイプ」「多重借入タイプ」「小額借入タイプ」の5つのタイプに分類することができた。
 
「生活維持借入タイプ(構成比:36.5%)」の主な特徴
  • 収入が減ったこともあり、生活を維持するために数社から比較的多額の借入れを行っているが、きちんと返済している。
  • 30代の既婚女性で、家族構成は、夫と子供。
  • 収入は不安定で、貯蓄比率も低いが、持ち家比率は高い。
 
「一時借入タイプ(構成比:19.7%)」の主な特徴
  • ショッピングやレジャーのために、1社から比較的多額の金額を一時的に借入れている。
  • 30~40代の既婚女性で、家族構成は、夫と子供。
  • 収入は安定しており、貯蓄比率・持ち家比率とも高い。
 
「趣味・娯楽タイプ(構成比:15.8%)」の主な特徴
  • 複数の借入先から自身の趣味や遊興費のために、比較的多額の金額を借入れているが、滞納等はない。
  • 40代の既婚男性で、共働きの妻と子供がいる。
  • 社会的なステータスが高く、収入も安定しており、貯蓄比率・持ち家比率も高い。
 
「多重借入タイプ(構成比:21.8%)」の主な特徴
  • 他の借入金を返すために、5社以上からかなり高額の借入れを行っている。
  • 計画を立てておらず、返済は滞りがちで1ヶ月以上滞納したこともある。
  • 40代男性で相対的に結婚していない人が多い。
  • 収入は安定しているものの低く、貯蓄比率・持ち家比率ともに低い。
 
「小額借入タイプ(構成比:6.2%)」の主な特徴
  • おこづかいの補てんのために、1社から小額の借入れがあるものの、きちんと返済している。
  • 20~30代の既婚男性で、専業主婦の妻と子供がいる。
  • 収入は安定して高く、貯蓄比率・持ち家比率も高い。
 
借入スタイルによる消費者金融利用者・利用経験者の5つのタイプ
生活維持借入タイプ 547 36.5%
一時借入タイプ 296 19.7%
趣味・娯楽タイプ 237 15.8%
多重借入タイプ 327 21.8%
小額借入タイプ 93 6.2%
合計 1,500人 100%
これら5タイプはクラスター分析により導き出している。
(説明変数には「返済金滞納の有無」「借入金の額」「借入先の数」「貸金業法やセーフティネットに関するリテラシー」「主な借入目的」を使用)

2. 「生活維持借入タイプ」、「多重借入タイプ」は、世帯年収、貯蓄比率ともに低い  

世帯年収が低いのは、「生活維持借入タイプ」、「多重借入タイプ」で、年収300万円未満が各々38.2%、34.3%の比率を占めている。

一方、「小額借入タイプ」は、年収800万円以上の所得層が20.7%と他の借入タイプよりも高い割合を占めている。

また、「生活維持借入タイプ」、「多重借入タイプ」には、貯蓄がゼロの割合がそれぞれ25.2%、29.4%と高く、反対に「小額借入タイプ」は毎月決まった額を貯蓄する割合が高く、29.0%となっている。


3. 「多重借入タイプ」は弁護士等専門家に相談する傾向が他のタイプよりも高い

全般的に、借入れに関する相談先は、配偶者、家族や親族、友人・知人といった身近な人が多く見られるが、「多重借入タイプ」では12.7%が「弁護士や司法書士、弁護士会が行っている相談窓口」に相談しており、他の借入タイプよりも深刻さが窺える。


4. 「多重借入タイプ」は無計画な借入れにより、長期滞納する傾向があるが、きちんと完済する利用者も存在

「多重借入タイプ」で約定通り返済を行っている比率は50.8%と、他の借入タイプと比較して約20~40ポイント程度低くなっている。

一方、完済方法については、利息返還請求を行っての完済が15.0%と他の借入タイプより高いものの、きちんと約定通りに返済を行い、完済した比率も40.4%となっている。


5. 「多重借入タイプ」は消費者金融会社から借入れできないならば、ヤミ金融等非正規業者に流れる傾向

資金が必要なときに消費者金融会社から借入れできなかったときに、どこから借入れを行うかについては、どの借入タイプにおいても半数以上が家族や親戚を想定しているが、「多重借入タイプ」では、ヤミ金融等非正規業者を挙げる回答も26.3%と他の借入タイプよりも高く、実際に消費者金融会社から借入れできなかった際には10.6%がヤミ金融等非正規業者に申し込みを行うことを想定している。


6. 「小額借入タイプ」は借入れできなかった場合でも、特にアクションは起こさない一方、「多重借入タイプ」は消費者金融会社から借入れできなかった場合、ヤミ金融等非正規業者に流れる傾向 

消費者金融会社から現在の借入れができていなかった場合、どのような行動をとったと想定するかについて、全般的に「小額借入タイプ」は行動をとる比率が他の借入タイプよりも低くなっている。つまり、今の借入れが仮にできていなかったとしても、そのために何らかのアクションを起こした可能性が低いということになる。

他方、「多重借入タイプ」は、「自己破産した」という比率が35.7%と他の借入タイプよりも高く、借りられなくなった場合の切迫度合いが高い結果となっている。


【本件に関するお問い合わせ先】

報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ経営研究所
プラクティスサポート部 井上
Tel:03-5213-4170
E-mail:webmaster@keieiken.co.jp

調査結果・内容に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ経営研究所
金融コンサルティング本部 佐藤・小林・大野・中川
Tel:03-5213-4120