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2012年3月5日
(2012年12月13日更新*)

「クラウド利用動向に関するアンケート調査」

クラウドの利用動向をシステム種別毎に見ると、情報系システムのみならず、
企業活動を支える基幹系システムに多く活用されており、
いまやクラウドコンピューティングという形態が国内にかなり浸透してきている。

株式会社NTTデータ経営研究所


株式会社NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:豊田 充、以下 当社)は、NTTレゾナント株式会社が提供する「goo リサーチ」登録モニターを対象に、このたび「クラウド利用動向に関するアンケート調査」を実施しました。

クラウドコンピューティングの利用は年々増加しており、今後もこの流れは続くものと思われます。クラウドを効果的に 活用するためには、保有するシステムがクラウドの利用に適しているのか、効果とリスクを適切に捉えて判断することが重要であると考えます。そこで、今回は、システムの種別単位にクラウドに対する期待やリスク(懸念事項)を捉えることをテーマに調査を行いました。



【主な調査結果】

1. クラウドの利用状況
クラウドは、基幹系(事業活動)システムの利用が最も多い。


2. クラウドに期待する効果
クラウドに期待する効果は、「コスト削減・可視化」が最も多い。次いで、「利便性・機能向上」、「システム管理負担の軽減」、「業務継続性やシステム信頼性の向上」に対する期待が上位となっている。
 
SaaS(パブリッククラウド)に対する期待は、基幹系システム全般及び情報系システム全般では「利便性・機能向上」が大きいのに対し、基盤系(インフラ関連)システムでは「システム管理負荷の軽減」に対する期待が大きいというように、システム種別による違いが存在した。
 
PaaS/IaaS(プライベートクラウド)に対する期待は、基幹系システム全般及び情報系システム全般では「利便性・機能向上」及び「システム管理負担の軽減」が同程度に大きいのに対し、基盤系システム(インフラ関連)では「システム管理負荷の軽減」に対する期待が他の効果と比較して大きいというように、システム種別による違いが存在した。
 
公共分野では、基盤系(インフラ関連)のクラウド化に「セキュリティレベルの向上」を期待する傾向にあり、金融 分野では、基幹系(事業活動)システムのクラウド化に「業務継続性やシステム信頼性の向上」を期待する傾向 にある等、クラウドへの期待に関して業種による捉え方の違いが存在した。


3. クラウド利用時に想定されるリスク
クラウド利用時に想定されるリスクは「セキュリティに対する不安」が最も多い。次いで「個人情報・機密情報の所在が不明」、「クラウド事業者の事業継続性への不安」、「レスポンスの低下」等のリスクが上位となっており、システム種別による違いはあまり見られなかった。
 
公共分野では、情報系(データ分析・管理)システムのクラウド化に「個人情報・機密情報の所在が不明」である リスクを重要視し、金融分野では、基幹系(事業活動)システムのクラウド化に「サービスレベル・柔軟性の低下」 に対するリスクを重要視する等、クラウドへの期待に関して業種による捉え方の違いが存在した。


4. クラウドの利用に至った理由
クラウド利用に至った理由は「クラウドによりコスト削減できることが明らかになったため」が最も多い。
 
システム種別によっては、コスト以外の要因がクラウドの利用可否の判断に大きく影響している場合もある。
 
基幹系(事業活動)システムのクラウド化においては、コスト以外の判断要素として、金融分野は他社事例を重視し、製造分野は機能を重視する等、クラウド利用可否の判断に関して業種による捉え方の違いが存在した。
 
SaaS(パブリッククラウド)利用の判断理由として、大企業はコストを重視し、中堅・中小企業は事業への貢献を 重視する傾向が強い。
※ SaaS/PaaS/IaaS とは (出典:総務省・スマートクラウド研究会報告書)
  • SaaS(サース:Software as a Service): アプリケーション(ソフトウエア)をサービスとして提供する
  • PaaS(パース:Platform as a Service): アプリケーションを稼働させるための基盤(プラットフォーム)をサービスとして提供する
  • IaaS(イアース:Infrastructure as a Service):サーバー、CPU、ストレージなどのインフラをサービスとして提供する
なお、本調査では「SaaS(パブリッククラウド)」「PaaS/IaaS(プライベートクラウド)」を、以下のように定義した。
  SaaS(パブリッククラウド) PaaS/IaaS(プライベートクラウド)
アプリケーション アプリケーションはクラウド事業者から提供さ れるアプリケーションを他社と共用する。 アプリケーションはパッケージを導入、または 独自に開発したアプリケーションを載せて利用 する。
インフラストラクチャ IT プラットフォーム(HW/OS/ミドルウエア/認証・アクセス制御/サービス連携/運用支援等)およびビジネスプラットフォーム(ユーザ管理/ 課金・決裁/ヘルプデスク等)がクラウド事業者から提供される。
IT プラットフォームおよびビジネスプラットフォームともに他社と共用する。
IT プラットフォーム(HW/OS/ミドルウエア/認 証・アクセス制御/サービス連携/運用支援等) およびビジネスプラットフォーム(ユーザ管理/ 課金・決裁/ヘルプデスク等)がクラウド事業者 から提供される。
IT プラットフォームは自社の占有環境となる。
施設 データセンタ等の提供施設は他社と共用す る。 データセンタ等の施設を他社と共用するケー ス(事業者が提供)と社内施設を利用するケー ス(自前)がある。
以上

【本件に関するお問い合わせ先】

内容に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ経営研究所
パートナー 田畑 昌生
マネージャー 中西 淳一
マネージャー 冨安 昭亘
コンサルタント 小酒井 一稔
Tel:03-5213-4130

報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ経営研究所
プラクティスサポート部
井上 国広
TEL:03-5213-4170
E-mail:webmaster@keieiken.co.jp


* 更新箇所 
「【図表2-1】SaaS(パブリッククラウド)利用時に期待する効果」(P.7)、「【図表2-3】PaaS/IaaS(プライベートクラウド)利用時に期待する効果」(P.9)の、“基幹系(共通業務)”の図表、それに伴うP.1、P.7、P.9の小見出しとP.7、P.9の説明文